その後の薬ネット通販の是非 of 医薬品通販禁止令と対応

2011/01/28 薬事日報 ネット販売は新ルール制定を 

刷新会議分科会が第2弾改革案

政府の行政刷新会議規制一制度改革に関する分科会は26日、菅内閣が3月閣議決定を目指す今年度第2弾の規制改革について、提案項目を決定しました。

一般用医薬品の販売規制については、離島居住者や継続購入者に封ずる経過措置が切れる5月までに、インターネット販売ルールを制定することや、薬剤師がリアルタイムに情報提供できる体制の確保を条件に、薬剤師や登録販売者の常駐義務を撤廃する方針を明記。販売履歴の管理、購入量の制限など、一定の安全性を確保しながら、ネット販究を解禁する考えを示しました。

インターネットさらに、テレビ電話やFAXを使い、薬剤師が情報提供すれぱ、利用者に対面で説明しなくても済む仕組みへ店舗販売のルールを見直すよう求めています。

調剤基本料については、次期診療報酬改定で調剤基本料を24点に一元化する考えも盛り込みました。

今後各省協犠を行い、2月上旬に始まる政務レベル折衝、3月上旬の規制仕分けを経て、最終的な対処方針が決まります。

LinkIcon薬事日報ウェブサイト

改正薬事法施行後、一部の例外を除き対面販売が義務付けられていた一般用医薬品ですが、「規制仕分け」において、インターネット販売の拡大が対象となる見通しです。

また、一般生活者の新販売制度に対する認知度は徐々に高まる一方、セルフメディケーションに対する重職はまだ低く、疾病の予防や軽い疾病治療に際し、薬剤師や登録販売者からアドバイスを受けて医薬品を購入するというイメージはまだ定着していません。

これからの時代、生活者のセルフメディケーションの良きアドバイザーとして、信頼を得られるようなお店づくりがますます重要になってくるものと思われます。

2011/3/19規制仕分けで議論再燃 薬ネット通販の是非

規制から2年で仕分けのメス。だが、解決は一筋縄ではいかない。

2011 3/19 週刊東洋経済誌:島田知穂

6日から開かれた規制仕分け。その目玉の一つだった、インターネットなどを通じた市販用医薬品の通信販売規制について、政府の行政刷新会議は「見直し」の判定を下した。

規制が始まったのは2009年。薬事法の改正によって副作用のリスクの高い順に、薬剤師による説明義務がある第1類、登録販売者の資格があれば販売できる第2、3類に分類。通販で扱えるのは、特例を除き、ビタミン剤など副作用のリスクが最も低い第3類に限定され、風邪薬や漢方薬は禁止となった。資格者による対面販売を原則とし、消費者の安全を確保するというのが趣旨だ。

ところが、施行をめぐり通販規制反対派のネット企業と、賛成派の日本薬剤師会、薬害被害者団体などが激しく対立。溝が埋まらないまま、見切り発車となった経緯がある。

規制仕分け2011.03.06(日)規制仕分け(五反田)


今回の仕分けでも、争点となったのは安全性だ。「対面販売がネット通販より安全性が高いとの証拠がない中、なぜ規制に差をつけるのか」と詰め寄る蓮肪行政刷新担当大臣に対し、規制の存続を訴える厚生労働省は薬害などの危険性を盾に応酬。主張は平行線をたどったが、仕分け人10人の満場一致で、第3類以外であっても通販の可能性を検討すべき、と結論づけた。

対面販売にも問題健康関連商品のネット通販を手掛け、規制緩和を求めて行政訴訟中のケンコーコムは、今回の決定を「妥当な結果」(後藤玄利社長)と語る。一方、通販反対派は反発。かつて通販規制の検討会で座長を務めた井村伸正氏(現・日本薬剤師研修センター理事長)は、「通販が解禁となれば、薬事法で定める対面販売の原則が根底から揺らぐ」と危機感を募らせる。薬事法改正の審議に費やした歳月は5年。それがたった2時間の議論で覆ったという不満もある。

問題を複雑にしているのは、対面販売をする実店舗なら安全と言い切れない点だ。

厚労省が昨年実施した調査によれば、第1類薬販売時に薬剤師が義務どおり説明した店舗は5割にすぎなかった。

顔の見えないネット通販であっても、薬ごとの注意点や購入者の服用歴など質問事項を事前に表示し、それをチェックしないと購入できないシステムにすることにより、安全性を担保できるという声はある。

今回見直しのメスは入ったが、規制緩和の実現は不透明だ。仕分けに強制力はなく、今後は内閣府と厚労省の折衝次第。判定結果には「安全性を確保する具体的な要件の設定を前提に(中略)郵便等販売の可能性を検討する」と玉虫色の条件が付く。利便性と安全性をどう両立するか。多くの利害関係者を巻き込み、議論はさらに紛糾しそうだ。

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